ホルモン異常

ホルモン異常によって起こる犬の脱毛症や皮膚炎の代表的な症状、原因、治療法、飼い主さんが行いたいケア方法などお伝えしています。

ホルモン異常による犬の脱毛症の特徴と主な症状

ブルテリアのイラスト

犬の皮膚炎のひとつに、ホルモン異常によって起こる脱毛症があります。ホルモン性脱毛症、内分泌性皮膚炎などとも呼ばれていて、異常を起こしたホルモンの種類によって脱毛症状は変わってきます。

胴体部分の毛が広範囲にわたって抜けたり、生殖器、肛門周辺、首、太もも裏側などに脱毛が見られることも。いずれの場合も、「左右対称」に脱毛するのが特徴と言われています。

原因

ホルモン性脱毛症の原因や症状は、異常を起こすホルモンの種類によって変わってきます。以下に代表的な症状とそれぞれの原因をまとめました。

副腎皮質ホルモンの異常
症状:胴体の広範囲にわたる左右対称の脱毛、色素沈着、皮膚の萎縮など

主な原因は、脳内や副腎そのものにできる腫瘍、薬の副作用、まれなケースでは食餌依存性など。副腎皮質ホルモンの異常は、別名クッシング症候群とも言われていて、8~12歳のプードル、ダックスフンド、ポメラニアン等のテリア種の老犬に自然と発症することがあるそうです。

性ホルモン異常
症状:生殖器や肛門周辺の脱毛、お尻~脇腹にかけてのゆるやかな脱毛

性ホルモンの異常は、メス、オスともになることがあります。メスの場合は、生まれつき卵巣に異常がある(Ⅰ型・Ⅱ型)による影響が一番の原因。その他に、精巣腫瘍、避妊・去勢手術によるホルモンバランスの変化で、脱毛することもあるようです。

甲状腺ホルモン異常
症状:動作が遅い、寒さ暑さに弱くなる、体がぶよぶよにむくむ、胴体が左右対称に脱毛するなど

甲状腺機能低下とも呼ばれ、自己免疫疾患、甲状腺の萎縮、クッシング症候群などを患っている場合に、これらの病気の影響で症状が出ることがあります。

成長ホルモン
症状:首、体幹、太もも裏側などにおける左右対称の脱毛、色素沈着など

主な原因は、生まれつき成長ホルモンの分泌に異常がある「下垂体萎小症」による影響で、生後1~2歳のジャーマンシェパードに多いようです。成長してからなることもあるようですが、多くの場合が原因不明とのこと。

治療法

ホルモン異常による脱毛症の治療は、ホルモン剤を投与するのが一般的です。ただし、ホルモン剤は副作用も多いので、最初に血液検査を行ってホルモンの量を測定したうえで、十分な診断を行ってから薬剤を決めていきます。

脱毛といっても体の内側からくる病気なので、薬を与えたからといってすぐに効果は出ないもの。

治療法を教える獣医さんのイラスト

治療には数ヶ月かかるようなので、飼い主さんは焦らず根気よく治療に取り組むと良いかもしれません。

自宅でできることとしては、健康管理、免疫力アップ、睡眠環境を整えてあげることなどがあります。人間もホルモンバランスには睡眠が深く関係しているように、犬にとっても安眠は一番の治療薬。

室内ではドアの開閉音やテレビの音がしない静かなところにハウスを移してあげたり、夏場、冬場は温度管理にも気を配ると良いかもしれません。

ペットの皮膚病緩和を助ける最前線

病気の治療だけでは、ペットの皮膚病を根本から直すのは難しいと言われています。栄養バランスを考えた食事やサプリメントの摂取と並行して、健康グッズを与えてあげるのも一つの手ではないでしょうか?また、ストレスをため込ませないようにするのも大切なので、愛犬愛猫のストレスケアもしっかり行ってあげてください。

愛犬の自律神経をケアする健康グッズとは